2012年5月13日著

 

この時期であったであろうか。

 


以前、大学受験の数学講師をしていた頃、


いや、正確には辞めて2ヵ月位が経ったこの時期に、


当時独り暮らしをしていたマンションの常駐警備員から、


「最近、若い女性があなたの部屋の玄関前で佇んでいたり、1階のエントランスで


うろうろしていたりしているんですが、お知り合いですかね?」


この人物が誰であるかが判明した時に抱いた異常なまでの嫌悪感を今でもはっきりと


覚えている。


当時、ようやく「ストーカー」という言葉が一般市民権を得た頃ではあったが、


加害者が女性というケースは未だ稀であったこともあり、対応に苦慮した。

 

 


これからの季節、他の動物と同様、人間のホルモンも活発となり、併せて、蒸し暑さから


ストレスが山積し、その捌け口(甘えの心理)として、稀に「ストーカー」行為に及ぶ者がいる。

 

これからの時期、特に、独り暮らしの女性に対して、注意して頂きたいことは、以下の点である。

 


1 部屋の「窓」を開けっ放しにしておかれないこと。

 


特に、平日の夕方から早朝にかけてと休日・祝日である。


理由は、夏季を迎えるにあたり部屋の模様替えということもあり、カーテンを厚手のものから


薄手のものに代えられる方もおられ、夕方以降は外から部屋が丸見えになるということである。


「STALK」=忍び寄る、つまり、相手に知られないように、を本質とする行為である以上、


彼等達の視界に「ワンルームマンション等の窓」は常時組み込まれているはずである。

 


付言すれば、これから数ヶ月、早朝、寝苦しさから眠気眼で窓を開け、


そのまま熟睡されてしまうこの時期、特に1階に住まわれている独り暮らしをされている女性は、


窓専用の防犯器具(二重鍵)等を設置され、身の安全対策を講じられて戴きたいものである。

 

 



2 決まった時刻に帰宅したり、決まった曜日・時刻に買い物等のために外出されないこと。

 


先般、このノートでも指摘させていただいたとおり、


彼等達の目的の一つ(前段階にすぎないのだが)は、自身の眼で被害者の存在を現認すること

である。

加えて、その際、くれぐれも近所に住んでいることを思わせるようなジャージ等の軽装での

外出は極力控えられた方がよいであろう。(暑い時期、ついついという気持ちもわからないで

もないが)

 

 


3 週末、友人等を招いて、特に女性だけで女子会等を行う際、「声」のトーンを抑えられること。

 


弊職の近所でも、週末になるとたまに「あ、集まって飲んでるな」と思わせる賑やかな雰囲気が


伝わってくることがある。


その際、男女の声が聞こえてくるケースと同性だけの声しか聞こえてこないケースがある。


後者(女性だけ)は、彼等達のアンテナに確実にキャッチされることになる。


それでなくとも夜間は声が響きやすい以上、女性だけで集まる際、特に、お酒が加わる場に


おかれては、声の大きさに十分に留意されていただきたいものである。


また、何人もいるんだから、その時だけは「窓」を開けっ放しにしても大丈夫という認識は危険


であろう。





~弊職の独り言~


昨日、久しぶりに夢の中で亡き母と会った。


場面は、久しぶりに帰った実家から出勤する朝。


テーブルの上に大好物の手作りチーズケーキが置かれており、


「ありがとう」と書置きをして玄関を出る際、


「お嫁さんになってくれる女性はいるの? 大切にするのよ。」と…。


とても重く、そして、守れなかった人からのこの言葉に夢の中で頬をつたうものが、


目覚めた後、再び‥‥‥。


涙腺が緩みはじめる年頃ということであろうか。

 


今日は「母の日」。


新社会人となり独り暮らしを再開する前、


「誕生日」と「この日」とを併せて他界(冬)したこの年(春)に送った「ソファー」、


少しは喜んでくれていたであろうか。



                                               Kenichi yoneda

                

                

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