行為類型 ≪引用文献 ストーカーの心理学 福島章氏著 PHP新書≫
◇精神病系
◇パラノイド系(妄想性)
特徴
妄想性の点を除いては、正常な社会生活を営んでいる
◇ボーダーライン系(境界人格障害)
特徴
人格の未熟性、感情的に不安定、行動予測が困難
◇ナルシスト系(自己愛性人格障害)
特徴
◇サイコパス系(反社会的人格障害)
【論点】 ≪参考文献 ストーカーの心理学 福島章氏著 PHP新書≫
「相手に対する一方向性の好意(これに基づく行為等)の増幅(多様化等)により、
相手も自己に対して好意を抱いているとの誤信を強める」のは、なぜか?
◇見解
対象が特定された際、
乳児期における母子関係への回帰欲が「異性関係に係る思考」を支配する
(関係の継続性・密接性を高めることにより、対象が自己の欲求を絶対的に
充足してくれると思い込む)
【論点】
「特定した対象に対して、母子関係(絶対的依存)近似の関係を欲する」のは、なぜか?
(相手に対して、自己の欲求を絶対的に充たすことを求めようとする)
◇見解
絶対的依存関係にある乳児期から対等な人間関係形成の萌芽過程である肛門期への
移行時期及びそれ以降における周囲の大人による人格形成態様の特異性にある
(成熟した人間同士の間に必然的に、相手を自己と同様、尊重されるべき「人格」の
持ち主であるとの認識のもとで形成される人間関係の構築の仕方を体得させる機会
が与えられない)
ここで、
「成熟した(対等な)人間関係」とは、
さらに、
「成熟した人間関係」の構築の仕方は、
【論点】
「成熟した人間関係の構築方法を体得・習熟する機会が提供されない」のは、なぜか?
◇親子関係重視説
過保護(子供の欲求をくまなく受け入れる)
◇夫婦関係重視説
愛情の欠乏(両親の離婚などによる)
◇対外関係重視説
少子化・核家族化・情報の高度化・ユビキタス化
【論点】親子関係重視説
「親が我が子の欲求に愚直なまでに即応する」のは、なぜか?
◇少子化説
経済的な余裕が生まれた
(批判)
経済的に余裕があることとそれをなにに注ぐべきかは別次元の問題である
◇自己満足説
我が子の欲求の実現を通じて、親自身が達成感を獲得することを欲する
特に、意に沿わない状況下で退職をした等の事情がある親
(批判)
どの親であっても育てるという姿勢に伴う結果に、少なからず達成感を抱くもの
であり、問題はその程度である。
我が子を通じての親自身に対する社会的評価の獲得が主目的である場合が問題
◇対外的評価説
周囲からの我が子に対する評価を通じて、親自身が優越感等をもたらす社会的評価
を獲得することを欲する
【論点】親子関係重視説
「親自身が、我が子を通じて、自身に対する社会的評価の獲得を欲する」のは、
なぜか?
◇見解
(批判)
社会的評価を「経済的評価」と「人格的評価」に区分して考察すべき
一昔前であれば、我が子が周囲に迷惑をかけない「ひと」に成長することを望む。
我が子が他者から賛辞を受ける等の社会的評価を得ることを、親としての責務を
果たしていることの証と捉える。
その他
日本人の気質のひとつである「曖昧さ」が今後のストーカー事犯の増加の主要因
となりえるのではないか
(理由)
・相手(加害者)への過度の配慮に基づく曖昧な返答が誤信を強める。
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